当院の主張
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平成15年 新年のあいさつ
2003.01.05
新年明けましておめでとうございます。
初春を、晴れ晴れとした気持ちでお過ごしのことかと存じます。と言いながらも、お正月らしさが年々無くなっていくのを感じるのは寂しいものです。祝日に国旗が掲揚される家庭もめっきり少なくなりました。別に右よりの人間でもないのですが、けじめのない世の中になってきたことには、悲しささえ覚えます。
日本人は、どんどん西洋かぶれをしていますが、当の西洋人はどんどん、東洋の良さ、日本の良さを感じ取っているようです。俳句の世界もそのようで、世界的なひろがりでこの俳句文化は享受されております。日本で俳句をやられている方がどれだけおられるでしょうか。海外では、季節感のはっきりしないお国もあり、季語はないそうです。また、5・7・5と言うわけにもいきませんので、3行詩の形態をとっています。しかし、そこには、如何に限られた行間に、季節感や感じたHAIKU MOMENTというフィーリングを入れていくかといった、共通のプロセスがあることには違いがないようです。そして、それが日本感を高め、心の深淵なる結びつき、国際的な理解にまでつながっていくと・・。
山田洋次の時代劇初監督映画「たそがれ清衛兵」ご覧になられましたか。忘れかけた日本人・武士道が詰まっています。ご覧になられ、日本人の誇り・スピリッツを取り戻しましょう。
熊本保険医新聞1/5号 コラム「一笑一盃」