医療法人ウッドメッド会 森永上野 胃・腸・肛門科

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新春雑感 新年に駄馬が思うこと

2002.01.01

 新年明けましておめでとうございます。
早いもので、4回目の年男を迎えてしまいました。

新年といえども、年々正月らしさが無くなっていくのは寂しいものです。ましてや、この不況下で、ますます浮かれ気分にはなれないと言うのが現状でしょうか。

 年始の挨拶に叔父の家を訪問すると、そこにエジプト出身の青年が来ておりました。色々と会話がはずみその中で、なぜそんなに日本が好きかとの質問をしてみました。すると、彼曰く、まず、治安が悪くなったとはいえ、まだまだ安全な国であること。日本人の性格が良いこと、特に女性らしさでしょうか。そして、何より伝統的な日本文化が好きであると言うことでした。しかも、付け加えて日本人が日本語のうつくしさを忘れてしまっているのには、寂しさを感じるとも・・・。

 なるほど、どれも日本人である自分すら忘れていたことかなーと感心しきりでした。コンビニ・携帯電話・インターネットの爆発的な普及で、便利さと引き替えに伝統的な文化や日本の美しさが無くなってきているのは、我々日本人でも感じつつあることですが、外国の方に言われると、何とも情けない気持ちを抱きました。

 翻って、現実の日本は益々、我々国民の考える所とはかけ離れた方向へと進みつつあります。川辺川ダム問題しかり、医療改悪しかりでしょうか。どうも、政治家・官僚というのは日本人の中でも特殊な亜系人種のようで、国費の搾取だけを考えているようです。本当の日本人が、この連中の目を醒まさせなければ、いつまでもこの不況から脱することは不可能と考えております。しかし、そんな大上段に構えても、大きくこの成金国日本が変わることはないのでしょうか。

 私は、今年も年頭に第二回目の「初謡 IN 熊本城」(能)に参加させて頂きますが、加えて、本年は茶道のかじりでも教えを乞い、純血日本人を忘れないように亜系人種に攻め込まれないようにし、また、常に「人生万事塞翁が馬」と思いつつ、この吹き荒れる嵐の中も、少し頭を下げて、薄くなったたてがみをたてながら、一歩づつ進んでいこうかと考えております。

 新年に少し暗い話となりましたが、今年も宜しくお願い致します。

森都医報 2002.1月号掲載