医療法人ウッドメッド会 森永上野 胃・腸・肛門科

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医師会活動に参加して

2003.01.01

 昨年は新人代議員として初めて、医師会活動に参加致しました。知り得なかったことばかりで、驚きの連続でした。

 しかし、1年を経過して感じることは、会員の意見がなかなか上がってこない構造になっていることでしょうか。

 代議員会も、一度は役員選挙と懇親会、一度は決算、もう一度は予算委員会でした。その合間に、質疑がありましたが、あまり活発な意見が出ることはないようです。

 医師会費問題も決着したかのようですが、これとて私が代議員になる前ではありましたが、「何か意見がないか」と問い合わせすらなかった気が致します。会員は皆平等というのがこの会の原則のようですが、なぜ金を出すことになると急にこの平等原則が無くなるのか、疑問は深まるばかりです。

 その分を何とか、医師会の行う各事業センターで補填できるくらいの黒字を出して頂くためのアイデイアの聴取も、500名強の経営者がいるにもかかわらず、実行されていない気が致します。特に、今や医師会病院の院長は市医師会長が兼任で出来る程の柔な物ではなくなっていると感じるのは私だけでしょうか。

 今年は、前半に県議会選挙もあるようです。自前の議員が現役をやっているわけですから、是非2期目もと考えますが、さる10月の市医師連盟総会のような、議論もない、出来ない雰囲気で良いのでしょうか。まるで、株主総会を見ているようでした。昨年は初参加でしたので、様子伺いという事にしましたが、不快であったと共に、これが医学部をでた集団の総会かとため息が出てしまいました。さぞ、事務局には滑稽に写ったことでしょうね。こんなシステムの推薦状で役に立つのでしょうか。それより、なぜ、自前の議員が必要なのか、議員不在時だとどんな不都合があるのか、などもっと議論をし、今回の選挙を盛り上げなければならないのではと危惧致します。 

 我々の業界も、マスコミから叩かれ続けですが、国民に向かって、患者さん・住民の視点に立って活動をしていると我々市医師会は訴えて来たでしょうか。

 医師会の活動を知る・理解するには代議員になることも良いことかも知れません。当地区のA会員数から換算し、持ち回りで代議員を経験するには15回かかり、全部回るのに30年という事になり、現実的ではありません。せめて、代議員会は公開とし、傍聴だけでも会員には出来るようにしたらどうでしょうか。開かれた医師会にどんどんしなくては、会員は離れるばかりと考えます。

少々、「さえずり」過ぎたかも知れませんが、医師会発展のためお許し下さい。

熊本市医師会誌「森都医報」1月号 コラム さえずり より