第17回保団連医療研究集会に参加して
2002.11.05
さる、10/12(土)~13(日)にかけ、横浜にて第17回保団連医療研究集会が開催されました。
私は、IT関連を中心に聞かせて頂きましたので、その報告をさせて頂きます。
目玉は、「オープンソースの潮流ーレセコンの新しいあり方としてのORCAー」でした。事前のプログラムを見ると、保団連にはあまりIT関連には力が入っていない感がありましたが、聞いてみてびっくり致しました。
何とこのORCAを開発した当事者のプログラマーの講演と言う切り口の違うものだったのです。私は、せいぜい日医の担当理事がタイトル通りの話をするのかと思っておりましたので、色々の裏話がありました。
少なくとも市・県医レベルでは、保守的で何も動かない、何もしないと言う意識しか持ち合わせておりませんでしたが、最近のORCAの進化ぶりを見ると目をみはるものがあります。そこで、演者になぜ、このような革新的で斬新なシステム開発が出来たのかという質問をしてみました。
依頼があった時には、今更レセコンを作るなどあまりに遅きにしし、断るつもりであった事。その為に、難しいハードルを設定するつもりで、オンラインデマンド・オープソースソフトで当然無償提供という高いハードルを作り提案されたようです。それも、難なくクリアーされ、はまって開発するはめになった事などを吐露されました。最初は自分と担当理事、坪井会長の3名しか知らず、まったく極秘であったようです。
これが完成しますと、まさに今のレセコン業界に大きな改革が行われてしまい、潰れる会社も出てくるでしょう。そのため現在、夜は一人で歩かない、暗がりを歩かない、駅のプラットホームでは前には立たない生活をされているというまさに命がけの開発をされているそうで、日医も真剣な取り組みをされている事がわかりました。
昨今の悪い話ばかりの中で、唯一の灯火でしょうか。今しばらくの辛抱。期待出来る代物のようです。
2002.11. 5 熊本県保険医新聞より