医療保険のしくみ
知っているようで知らない?保険証のお話
いつも毎月初めの保険証提示にご協力いただき、ありがとうございます!
私たち事務スタッフも、この仕事に就く前は皆さまと同じ立場でした。「毎月提示するなんて面倒だなあ」というお気持ち、わかります。でもこの保険証を正しく扱わないといろいろな不都合があるのです。
保険証はめったに変わらないのに、なぜ毎月提示するの?
転職後、社会保険や国民保険になったり、また老人保険に切り替わったり、退職後、任意継続保険になったり、会社が政府管掌保険に変更になったりと、この社会状況の中、こんな方がとても増えてきています。職場を変わらなくても、記号番号などが一部変更になることもあります。1カ所でも間違いがあると、上の図の太線矢印の流れが混乱し、「該当者なし」でレセプト(保険者への請求書)が医療機関に戻ってきてしまいます。
相手先に迷惑をかけるのに加え、問い合わせや書類をやりとりする費用は、皆さまが支払う保険料から支出されています。昨年度の請求誤り件数(支払基金扱い分)は、全国で585万6000件、年々増えているということです。
保険証がないと自費? 前に見せたのに・・・
後日の支払を保証するという意味で、保険証は「クレジットカード」と同じなのです。買い物に行って「カードを忘れたけど、前にもカードで買ったから」と言っても買い物が出来ないのと同様に、保険証の提示なしに保険で医療を受けることはできないのです。(保険証有効期限切れを知っていながら医療をうけられた場合は、詐欺罪にも問われる事があります。)
通院には、診察券とセットで保険証(小さい子は母子手帳も)を持っていく習慣をつけましょう。
保険証忘れで自費扱いになったら
- 同じ月内に保険証を窓口にお持ちいただければ、その場で返金致します。
- 月を越えたら保険者(会社や市町村)で手続きをして、保険者から直接返金を受けて下さい。