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【山登り】私のストレス解消法
2001.10.01
平成5年10月1日に、開業し早8年が経ちました。
学会に追われる日々はなくなりましたが、どの職場形態となっても色々の問題点、ストレスは尽きないようです。幸い、私は診療所近くに居を構えることとしたため、病院を離れますと、病院のことも忘れており、「ポケットベルや携帯が通じなかった」と、時折看護婦達から怒られております。6年を過ぎ、自分のライフスタイルにもリズムが出来るようになり、それなりに充実した生活をしております。
大学時代より、旅が好きで、全国を歩いていましたが、その頃、ユースホステルに泊まって誘われた山、北海道ー利尻の利尻山に登ってから、山好きとなり、現在医師会「登ろう会」でまた、楽しむようになっております。最近では昨年11月に久住ー扇ヶ鼻ー岩井川岳(いわいごだけと読む)に登りました。紅葉の季節でもあり、また、まだまだ知られざるコースの一つと言え、楽しい一日でした。(詳しくは市医師会誌「森都医報」昨年12月号に登山記を書いておりますので参照下さい。)これは、年に4回ありまして、医師会員を中心としておりますが、大学の先生方や勤務医の先生方も親睦を深めることにも利用でき、毎年世話人の先生2人(A会員-今期は、同門の稲田正雄先生と内野 元先生-産科)が人選され、下見までしていただき、素人でも登れる安心のコース設定となっており、最近の4回は、万難を配して参加しています。
(十防山、霧島-新燃岳、古処山)子供達も下2人が小4,5年となり、頼もしくも私を抜き去って行きますので良いコミニュケーションの場ともなっています。そろそろ自分達での単独行も計画しようかと思っています。だんだん登る回数が増えますと、この景色を残しておきたくなり、これも学生時代にかじっておりました、一眼レフの復活となり、学生時代に使っていましたOLYNPUS OM-2を引っぱり出しましたが、やはり良いレンズが欲しくなり、最近CONTAX RXを買いました。殆ど素人ですが、山からおりてきて現像し、反省したり思い出にふけったりしております。
ゴルフは、市民病院時代に覚えましたが、一向にうまくならず、生来の運動神経と練習嫌いではどうしようもなく、開業後4年間は、毎月病院コンペを行っておりましたが、とうとうこれも風前の灯火となってしまいました。ただ、見知らぬもの同士が、年齢を超え、しらふで一日を過ごすという社交、親睦の効用はあると思い、細々と続けております。
毎週水と土曜の午後7時から9時までは、熊本の社会人を中心として結成された男声合唱団に所属し出水の練習場で男ばかりで歌っております。(伴奏者まで男です。)これも、学生時代からやっておりましたメンネルコールのおかげです。みなさん、合唱と聞くだけでママさんコーラスをイメージされる方が大半かと思われますが、男声合唱はまた、異質な存在です。男声4部の倍音の効いたハーモニーを聞きますと背筋がゾクゾクとなり、男の虜となります。本来、ジャズが好きで、サックスでも習おうと軽音部室のそばをうろうろしておりましたら、メンネルの先輩方に捕まり、ただ酒で入ってしまったクラブでしたが、だまし甲斐のあるクラブとなり、これは二外科の新入医局員勧誘と似たものを感じております。
熊本のシテイーオペラにも誘われますが、この上にイタリア語まで覚えるのはと遠慮しております。本年は、創立50周年と言うことで、平成12年10月7日(土)PM6:00に県立劇場にてコンサートを行いました。医師以外の仲間、しかも利害の絡まぬ趣味の仲間と毎月第4土曜日の練習後に町に繰り出し飲む酒はまた格別のものがあります。診療の合間にと言うこともあって、毎週は参加できませんが、少なくとも土曜だけはと練習に行っています。参加すると、日頃のストレス発散には一番の効果があり、大いに大きな声で歌う事が如何に良いことかを感じております。カラオケ好きな方、楽譜は読めなくて結構です。2/3は、そんな方ばかりですし、プロは一人もおりません。平均年齢が、高齢化しており57ー8歳でしょうか。是非、ご参加をお待ちしています。
次に、私が毎週行っているのは、ご多分に漏れずこの肥満体解消法です。サンリブ熊南内に、スポーツジムがありまして、多くて週2回程度、水泳とサウナ通いをやっております。水泳は、最初はあまり泳げなかったのですが回を重ねるに連れ、距離が伸び、時間があれば1000m/45分位のペースで泳いでいます。泳いでいる間は、無心となれ、人間が子宮の中にいたこと、生物が海より生まれたことまで考えるほど、同化することが出き、これもいいストレス解消法だと思われます。稀に、スタイルの良い女性が入ってきて、思わず水を飲み込んでしまうこともありますが・・・・・。しかし、週2位では肥満解消になっていないことは、お目にかかっている先生方がいればおわかりと思います。その後のサウナも気持ち良く、新陳代謝を高め、水泳と合わせ、心肺機能には効果があり、おかげで風邪らしいものはひかず、患者さんからは、風邪がはやり出すと「先生だけ特別の薬を処方してるんでしょう」等というあらぬ疑いをかけられるようになりました。
以上、日頃の忙しい診療の合間をぬって、診療とは意図的になるべくかけ離れたことに打ち込んでいます。最近の医療雑誌を見ますと、医師も益々選ばれる時代となってきており、医療技術を磨くことはもちろんですが、1.人間性 2.患者本位の姿勢 3.情報公開力 4.個性および協調性 5.常識のある社会性 6.柔軟性と向上心 7.経営センス 8.数的管理能力等を問われるようになり、かつての様なライセンスだけで身分が保障される時代は終わりを告げております。勤務医とて、同じ様な評価を受ける時代となっておりますが、以上の様な日常を送りつつ、さらにセンスアップを計っていこうと思っております。